15章10/10 『みつばちマーヤの冒険』帰郷 ☆ „Die Biene Maja ” Die Heimkehr

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『みつばちマーヤの冒険』第15章 帰郷 
„Die Biene Maja ” 15.(Fünfzehntes) Kapitel „Die Heimkehr”
作 WALDEMAR BONSELS  絵 Franziska Schenkel
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2025/1/302/203/204/205/206/207/209/1510/1511/20

① 小さなマーヤは残っているすべての思いと行動を結集しました。
青い早朝の空気の中へと猟銃から放たれたまん丸な
弾丸のように、稲妻のようにまっしぐらに森へと
飛びました。みつばちは多くの他の虫よりも
すばやく飛べるのです。そこはまずは安全です。
もしスズメバチが彼女を自由にしたことを後悔
して追ってきても隠れることも出来ます。


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 木々から重い雫が、森の地面に積もった枯れた
葉の上に落ちました。寒さは厳しく、みつばちの
羽は凍りつきそうでした。平原には薄い霧が漂い、
朝焼けの兆しはどこにも見えません。周囲は静
まり返り、まるで太陽が地球を忘れたかのようで、
すべての生き物が死の眠りに就いたかのようでした。
そんな中、マーヤはできる限り空高く飛びました。
彼女にとって今や重要なのはただ一つ、自分の
すべての力と感覚で自分たちの巣、自分の仲間
たち、危険にさらされている故郷を見つける
ことでした。恐るべき盗賊たちが今日の朝に計画
している襲撃に備えるように警告をしなければ
なりません。ああ、ミツバチの群れは強く、
攻撃に備え、防衛の準備をしておければ横暴な
敵とも戦える力があります。でも不意打ちや、
目覚めを襲われたりすれば大変です。女王や
兵がまだ眠っている間に襲われれば、それは
恐ろしい虐殺と多くの捕虜が出てそして、
スズメバチたちの勝利は確実なものとなって
しまいます。でも今、小さなみつばちは、
自分たち仲間の力と強さ、女王のために
自分の命をかける覚悟、そして忠誠心を思い
浮かべたとき、敵に対する激しい怒りが
込み上げてきました。同時に、仲間を守る
ために喜んで自らを犠牲にする決意と、
愛の情熱から湧き上がる喜ばしい勇気が、
彼女を満たしたのでした。


10-Die Wunder der Nacht130.jpg絵 Franziska Schenkel 10章 夜の不思議より
⓷ 彼女にとって、このあたりがどこか見当を
つけるのは簡単ではありませんでした。他の
ミツバチたちは、いつも遠くまで飛び、集めた
蜜をもって巣へ戻らなければなりませんで
したが、彼女はもう長い間、そのようにして
土地を覚えたことはありませんでした。
  彼女は、今までこれほど高く空を飛んだことは
なかったように感じました。
冷たく痛く、下にある一つ一つの物もぼんやり
として、はっきりと分かりませんでした。
何を頼りにすればいいの?と彼女は思いました。
何の手がかりもないし、仲間たちに何の助け
ももたらせない。「今こそ、すべてを取り戻す
絶好の機会なのに」と不安の中で彼女は
ため息をつきました。
「どうすればいいの?」ところが、突然、
何か目に見えない力が彼女をある方向へと
強く引き寄せました。何が私を引きつけ、
導いているの?と彼女は思いました。私を
導いているのは、きっと、私の郷愁に違い
ないわ。そう確信すると、彼女はその感覚に
身を委ね、できる限り速くまっすぐ飛んで
行きました。すると突然、彼女は歓喜の
声を上げました。遠くの夕暮れの中に、
灰色のドームのように輝く、城の公園の
大きな菩提樹の樹冠が見えました。
それで、彼女は自分の位置を理解し、
すぐに地面近くまで降りていきました。
草原のそばには、薄い霧の筋がまた濃く
なっていて、彼女は、そこで安らかに
満ち足りて早すぎる死を迎える
花の妖精たちのことを思いました。
それは彼女の心を新たな確信で満たし、
不安は消え去りました。たとえ仲間たち
が彼女を王国から逃げた者として軽蔑し、
女王が彼女を罰するとしても。彼女の
仲間が、巣に迫っていたあの恐ろしい
災いから免れることができるのなら、
それで良かったのです。


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すでにそこは、長い石塀のそばで、
モミの木が輝いていました。それは西風
から蜂の街を守るもので、そして今、
彼女は見覚えのある出入りする穴、赤や
青、緑に輝く故郷の門を目にしました。
彼女の心臓は激しく鼓動し、息が詰まり
そうなほどでしたが、それでも耐え、
まっすぐ赤い門の入り口へと向かいました。
そこは彼女の巣、彼女の女王がいる場所
へと続いているのでした。飛行台の上に
降り立つと、番兵のミツバチが彼女の
前に立ちはだかり、すぐに彼女を捕え
ました。息を切らしていたマーヤは最初、
言葉を発することができませんでした。
番兵たちは彼女を殺そうとするそぶりを
見せました。なぜなら、女王の許可なし
に他の巣に入ることは、ミツバチの掟で
死刑に値する禁じられた行為だったから
です。衛兵たちは彼女を殺す構えを見せ
た。というのも、女王の意思なしに見知
らぬ都市へ侵入することは、ミツバチに
とって死刑に値する禁じられた行為だ
からです。
「引き返せ!」一匹の番兵が荒々しく
彼女を押し返しながら叫びました。
「何を考えているんだ?!すぐに立ち
去らなければ、お前の命はないぞ。」
もう一匹の番兵に向かって、彼は言い
ました。「夜明け前にこんなことが
起こるなんて、見たことがあるか?」
その時、マーヤは自分の国家の合言葉を
叫びました。それは、ミツバチたちが仲間
を見分けるための言葉だったのです。すると、
番兵たちはすぐに彼女を解放しました。


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「何だって?」と彼らは叫びました。「お前は
我々の仲間の一人なのに、我々がお前を知ら
ないなか?」
  「女王さまに会わせてください」と小さな
マーヤはうめくように言いました。「すぐに、
急いで、大きな災いが迫っています。」
 番兵たちはためらっていました。何が起
こっているのか理解できなかったのです。
 「女王さまは日の出前に起こしてはならない」
とそのうちの一匹が言いました。
 するとマーヤは、番兵が今までどんなハチ
からも聞いたことのないような声で、激しく
必死に叫びました。
 「そんなことをしていたら、女王さまは
二度と目を覚まさないかもしれないのよ!
死が私のすぐ後ろに迫っているの!」
そして彼女は怒りに満ちて激しくこう言い
加えました。
「女王さまのもとへ連れて行くのです!」
 あまりの勢いに番兵たちはすっかり驚き、
心を深く動かされて、従いました。それから
彼らは、マーヤがすべてをよく知っていた、
あたたかくなじみのある道や通路を一緒に急ぎ
ました。そして、興奮と焦りに圧倒されそう
になりながらも、マーヤの心は懐かしさと
郷愁に震えていました。
 「わたし、家に帰ってきたのね……」と彼女
は青ざめた唇でつぶやきました。

女王の謁見の間で、マーヤはほとんど気を
失いそうになりました。ひとりの番兵が彼女
の体を支え、もうひとりはこのただならぬ
知らせを携えて女王の部屋へと急ぎました。
二人はすでに、何か極めて異常なことが
起こっているのだと感じ取っていました。
使者は、できる限りの速さで駆けてい
きました。
 最初の蜜蝋作りのメスの働き蜂たちは、
すでに目を覚ましていて、あちらこちらの
入口から興味深そうに小さな頭を覗かせて
いました。この出来事の知らせはすぐに
巣中に広まりました。
 やがて、女王の部屋から二人の将校が姿を
現しました。マーヤはすぐに彼らが誰である
かを見て取りました。彼らは真剣な表情で、
無言のまま入口に立ち、マーヤに言葉をか
けることはしませんでした。まもなく、
女王が現れるに違いありません。そして、
女王が姿を現しました。今回は側近の群れを
従えず、侍女二人と直属の副官だけを連れ
ていました。女王はマーヤを見つけると、
すぐに彼女のもとに歩み寄りました。
 そして、その小さなみつばちのひどく
疲れきった様子と高ぶった様子を目にすると、
それまで彼女の顔に浮かんでいた厳粛さと
威厳の表情が、ほんの少し和らぎました。

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「あなたは重要な知らせを持ってきたの
ですか?」と女王は静かに尋ねました。
「あなたは誰なのですか?」
   マーヤはすぐには話せませんでした。
やっとのことで、ようやく言葉を絞り出し
ました。
  「スズメバチたちが!」
   女王は顔を青ざめさせましたが、冷静さ
を保っていました。それがマヤを少し安心
させました。
  「偉大なる女王さま」とマーヤは声をあげました。
  「女王陛下の威厳と格式にふさわしく
ない振る舞いをお許しください。私がして
しまったこと、そして心から悔いていること
については、後で何もかも申し上げます。
今夜、私は奇跡のようにスズメバチの捕ら
われから逃げ出すことができました。
そして私が彼らから聞いた最後の言葉は、
今日の夜明けに、我が国が襲撃され、
略奪されるというものでした!」
   小さなマーヤのこの言葉がその場の全員
にもたらした恐怖は、言葉では言い表せ
ないほどでした。女王に付き添っていた
二人の侍女は大声で嘆き叫び、入り口にい
た将校たちは、恐怖で顔を青ざめさせながら、
飛び立って警報を鳴らそうとする様子を見せ
ました。副官は「おお、なんてことだ……」
と言いながら、あたりを見回そうとして
その場で一回転しました。


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⑧ 本当にそれは、恐ろしい知らせを、これほど
までの冷静さと精神の力で受け止める女王の
姿を見るのは、普通ではない特別な光景でした。
女王は少し体を起こし、その姿勢には、誰もが
畏れを抱くと同時に、限りない信頼を感じるよう
な何かがありました。小さなマーヤは、その
気高さに震えました。これほどまでに意義深く、
優れた存在を、彼女は今まで見たことがな
かったのです。そして女王は将校たちを自分の
そばに呼び寄せ、落ち着いた声で手短にいくつか
の命令を伝えました。マーヤが最後に聞いたのは
次の言葉でした:「命令の実行に与える時間は
一分。それ以上かかったら、お前たちの首が飛ぶ。」
けれども、将校たちは奮い立たせなければなら
ない様子はまったくありませんでした。彼らは
喜びに満ちた勢いで飛び去っていきました。
 「女王さま……」と小さなマーヤは言いました。
 その時、女王はほんの少しの間、マーヤの方
に身をかがめてくれました。そして短いひと時、
小さなみつばちのマーヤは、慈しみに満ちた
優しい表情で輝く、自分の君主の顔を見上げる
ことができたのでした。


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⑨ 「ありがとう」と女王はマーヤに言いました。
「どんなことがこれまでにあったとしても、
あなたは私たちみんなを救ってくれたのです。
それは何千倍もの償いとなりました。でも今は
行って休みなさい、かわいい子。あなたはひどく
疲れているでしょうし、手が震えているわ。」
  「私はあなたのためなら命はおしく
ありません……」とマーヤは震えながら
つぶやきました。
 すると女王は答えました。
  「もう私たちのことを心配しなくていいの
ですよ。この町に住む何千もの者の中に、他の者
や私のために、ためらうことなく命を捧げない者は
一人もいません。安心してお休みなさい。」
 女王は小さなマーヤに身をかがめて、彼女の
額にキスをしました。そして侍女たちに合図を
して、マーヤの休息と健康のために気を配る
よう命じました。
 小さなマーヤは、されるがままに、心から
幸せを感じながら連れて行かれました。彼女は、
自分の人生にはもうこれ以上の美しいことはない
のではないかと感じていました。夢の中のように、
遠くから高く澄んだ信号の合図が聞こえ、
国家の重鎮たちが王室の入口に集まって
いるのが見え、そしてその後、巣全体を
揺るがすような鈍く響く轟音が聞こえてきました。

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⑩ 「兵士たち!私たちの兵士たちだわ!」と
侍女がマーヤのそばでささやきました。
   そして、付き添いの侍女たちがマーヤを
休ませるために寝かせた小さな静かな
部屋で彼女が最後に聞いたのは、すぐ戸の
そばを通り過ぎて行く部隊の行進の足音で
した。晴れやかで自信に満ちた声の命令が
聞こえ、その声は彼女の最初の夢の中にも
響いていました。夢の中で、ミツバチたち
の古くからの兵士の歌が流れ、やがて
遠くからかすかに聞こえてきました:

太陽よ、黄金の太陽よ、
私たちの働きを照らしてください。
私たちの女王を祝福し、
私たちの結束がゆるぎませんように。


    Die kleine Maja nahm ihre ganzen Kräfte zusammen, alles an Willen und
Tatkraft, was ihr geblieben war. Wie eine Kugel aus dem Lauf einer Jagdbüchse
flog sie blitzschnell schnurgrade durch die bläuliche Morgenluft dahin, grade auf
den Wald zu. Die Bienen können rascher fliegen als die meisten anderen Insekten.
Dort war sie zunächst sicher, dort konnte sie sich verstecken, falls die Hornisse
bereuen sollte, sie freigegeben zu haben, und ihr folgte.
    Aus den Bäumen fielen schwere Tropfen in die welken Blätter des Waldbodens.
Es war so kalt, daß der Biene die Flügel zu erstarren drohten. Überall lagen feine
Schleier in der Ebene, und vom Morgenrot war nichts zu sehen. Dabei war es so still
in der Runde, als habe die Sonne die Erde vergessen und als hätten alle Wesen sich
zu einem Todesschlaf niedergelegt. Da flog Maja so hoch empor in die Luft als sie
konnte. Es galt für sie nur eines: sie mußte so rasch als ihre Kräfte und Sinne
zuließen, den Stock der Ihren finden, ihr Volk, ihre bedrohte Heimat. Sie mußte die
Ihren warnen, daß sie sich gegen den Überfall rüsten konnten, den die furchtbaren
Räuber an diesem Morgen planten. O, das Volk der Bienen war stark und wohl
befähigt, den Kampf mit den überlegenen Gegnern aufzunehmen, wenn sie sich
wappnen konnten und zur Verteidigung vorbereiten. Niemals aber, wenn sie
überrumpelt und im Erwachen überfallen wurden. Wenn die Königin und die
Soldaten noch schliefen, dann würde es ein furchtbares Morden geben und viele
Gefangene, und der Erfolg der Hornissen war gewiß. Und nun, da die kleine
Biene an die Kraft und die Stärke der Ihren dachte, an ihre Todesbereitschaft und
ihre Treue gegen die Königin, überkam sie ein hoher Zorn gegen die Feinde und
zugleich ein beseligter Opferwille und ein beglückender Mut ihrer begeisterten Liebe.
    Es war nicht leicht für sie, sich in der Umgegend zurechtzufinden. Sie hatte sich
schon seit lange nicht mehr auf jene Art das Land gemerkt, wie die anderen
Bienen es gewohnt waren, die immer von weiten Ausflügen mit ihrer Honigtracht
zum Stock zurückfinden mußten.
    Ihr war, als sei sie noch niemals so hoch in der Luft gewesen, wie nun, die Kühle
tat ihr weh, und sie konnte die einzelnen Gegenstände drunten kaum noch deutlich
unterscheiden. Worauf soll ich mich verlassen, dachte sie, ich habe keinen Anhalt
und werde den Meinen keine Hilfe bringen können. „Ach, hier war nun die beste
Gelegenheit, alles gutzumachen,“ seufzte sie in ihrer Angst, „was soll ich tun?“
Aber plötzlich trieb es sie mit heimlichen Mächten unwiderstehlich nach einer
bestimmten Richtung hin. Was ist es nur, das mich drängt und zieht, dachte sie,
es muß mein Heimweh sein, das mich führt. Und sie überließ sich diesem Gefühl
und flog so rasch sie konnte gradeaus. Und plötzlich brach sie in helles Jubeln aus,
dort schimmerten fern wie graue Kuppeln aus der Dämmerung die Baumkronen
der großen Linden des Schloßparks. Nun wußte sie sich zurechtzufinden und
augenblicklich ließ sie sich bis dicht über die Erde nieder. Sie sah auf den Wiesen
zur Seite die hellen Nebelstriche wieder dichter und dachte an die Blumenelfen,
die dort getrost und selig ihren frühen Tod starben. Das füllte ihr das Herz aufs
neue mit Zuversicht, und ihre Angst verlor sich. Mochten die Ihren sie wegen
ihrer Flucht aus dem Reiche verachten, mochte die Königin sie strafen, wenn
nur ihr Volk von dem furchtbaren Unheil verschont blieb, das ihm drohte.
    Dort schimmerte schon dicht an der langen Steinmauer die Blautanne,
die die Bienenstadt der Ihren gegen den Westwind schützte, und nun sah
sie die bekannten Fluglöcher, die roten, blauen und grünen Tore ihrer Heimat
leuchten. Ihr Herz schlug so stürmisch, daß sie glaubte, ihr Atem müßte ihr
vergehn, aber sie hielt aus und steuerte grade auf den Eingang des roten
Tors zu; dort führte es zu ihrem Volk und zu ihrer Königin.
    Als sie sich auf dem Flugbrett vor dem Tore niederließ, vertraten ihr die
beiden Wächter den Eingang und ergriffen sie sogleich. Maja konnte in ihrer
Atemlosigkeit anfangs kein Wort hervorbringen, und die Wachen machten
Miene, sie zu töten. Denn es ist den Bienen bei Todesstrafe verboten,
in eine fremde Stadt zu dringen ohne den Willen der Königin.
    „Zurück!“ rief der Wächter und stieß sie rauh vor sich her, „was kommt
Ihnen in den Sinn?! Wenn Sie nicht augenblicklich umkehren, ist es um
Sie geschehen.“ Und dem anderen Wächter zugewandt, sagte er:
„Ist dir schon einmal so etwas vorgekommen, und noch dazu vor Tagesanbruch?“
    Da rief Maja das Losungswort ihres Volks, woran alle Bienen die Ihren
erkannten, und die Wächter ließen sie augenblicklich los.
    „Was ist das?!“ riefen sie, „du bist eine der Unsrigen, und wir kennen
dich nicht?“
    „Laßt mich vor die Königin,“ stöhnte die kleine Maja, „gleich, rasch, es droht
großes Unheil.“
    Die Wächter zögerten noch, sie verstanden nicht, was vor sich ging.
    „Die Königin darf nicht vor Sonnenaufgang geweckt werden“, sagte der
eine von ihnen.
    Da schrie Maja so laut und leidenschaftlich, wie die beiden wohl niemals
eine Biene haben schreien hören:
    „So erwacht die Königin vielleicht nie mehr zum Leben! Der Tod folgt mir
auf dem Fuß.“ Und sie fügte so wild und zornig hinzu: „Ihr sollt mich vor die
Königin führen!“ daß die Wächter ganz erschrocken und tief ergriffen gehorchten.
    Nun eilten sie miteinander durch die warmen, vertrauten Straßen und Gänge,
die Maja alle wiedererkannte, und obgleich ihre Erregung und Hast sie fast
überwältigten, zitterte doch ihr Herz vor Wehmut unter den Wohltaten ihrer Heimat.
    „Ich bin zu Hause“, stammelte sie mit blassen Lippen.
    Im Empfangssaal der Königin brach sie beinahe zusammen. Einer der
Wächter stützte sie, während der andere mit der ungewöhnlichen Botschaft
in die Gemächer der Königin eilte. Sie hatten nun beide erkannt, daß etwas
ganz Außerordentliches im Anzuge war, und der Bote lief so rasch, als seine
Füße ihn trugen.
    Die ersten Wachsbereiterinnen waren schon auf, neugierig schaute hier und
da ein Köpfchen durch die Eingänge, die Nachricht dieses Vorfalls verbreitete
sich schnell.
    Da kamen zwei Offiziere aus den Gemächern der Königin. Maja erkannte
sie sogleich, sie nahmen ernst und schweigend am Eingang ihre Stellungen ein,
ohne Maja anzureden; nun mußte gleich die Königin erscheinen.
    Sie kam ohne ihren Hofstaat, nur in Begleitung zweier Dienerinnen und ihres
Leibadjutanten. Als sie Maja sah, trat sie schnell auf sie zu, und da sie den argen
Zustand und die große Erregung der kleinen Biene sah, verlor sich der Zug von
Ernst und Strenge ein wenig, der in ihrem Gesicht gelegen hatte.
    „Du kommst mit einer wichtigen Botschaft?“ fragte sie ruhig. „Wer bist du?“
    Maja konnte nicht gleich sprechen. Endlich brachte sie mühsam nur die
Worte hervor:
    „Die Hornissen!“
    Die Königin erbleichte, aber sie blieb gefaßt, und das beruhigte auch Maja
ein wenig.
    „Großmächtige Königin,“ rief sie, „vergib mir, daß ich die Pflichten nicht
beachte,  die deine Hoheit und Würde erheischen, ich will später alles sagen,
was ich getan  habe und was ich von Herzen bereue. Ich bin in dieser Nacht wie
durch ein Wunder der Gefangenschaft der Hornissen entronnen, und das letzte,
was ich von ihnen gehört habe, ist, daß in der Morgendämmerung dieses Tages
unser Reich überfallen und ausgeraubt werden soll!“
    Das Entsetzen, das diese Worte der kleinen Maja bei allen Anwesenden
hervorriefen, läßt sich kaum schildern. Die beiden Dienerinnen, die die Königin
begleiteten, brachen in lautes Jammern aus, und die Offiziere am Eingang machten
Miene, bleich vor Schreck, davonzufliegen und Alarm zu schlagen. Der Adjutant
sagte: „Ja Herrgott ...“, und drehte sich einmal um sich selbst, weil er sich nach
allen Seiten zugleich umsehen wollte.
    Es war wirklich ein ganz außerordentlicher Anblick, zu sehen, mit welcher
Ruhe und Geisteskraft die Königin die furchtbare Nachricht aufnahm. Sie reckte
sich ein wenig empor, und in ihre Haltung kam etwas, was alle einschüchterte
und ihnen zugleich ein grenzenloses Vertrauen einflößte. Die kleine Maja zitterte
vor Erhobenheit, so etwas Bedeutungsvolles an Überlegenheit glaubte sie noch
niemals gesehen zu haben. Und die Königin winkte die Offiziere an ihre Seite
und sprach laut und gefaßt ein paar rasche Sätze zu ihnen. Maja hörte zum Schluß
noch die Worte: „Ich gebe euch eine Minute zur Ausführung meines Befehls, wenn
es länger dauert, kostet es euren Kopf.“ Aber die beiden Offiziere sahen gar nicht
so aus, als ob man sie anfeuern müßte; sie stürmten davon, daß es eine Freude
zu sehen war. „O, meine Königin“, sagte die kleine Maja.
    Da neigte sich die Königin noch für einen kleinen Augenblick zu Maja nieder, noch
einmal für kurze Zeit sah die kleine Biene das Angesicht ihrer Fürstin milde und voll
Liebe erstrahlen.
    „Hab’ Dank,“ sagte sie zu Maja, „du hast uns alle gerettet, was immer vorher
geschehen sein mag, du hast es tausendfältig gut gemacht. Aber nun geh und ruh
dich aus, mein Herzchen, du siehst elend aus, und deine Hände zittern.“
    „Ich möchte für dich sterben“, stammelte Maja bebend.
    Da antwortete die Königin:
    „Sei nun ohne Sorge um uns. Unter all den Tausenden, die diese Stadt bewohnen,
ist nicht eine einzige, die nicht ohne Besinnen ihr Leben für das Wohl der anderen
und für mein Wohl hingeben würde. Du kannst ruhig schlafen.“
    Sie beugte sich zu der kleinen Maja nieder und küßte sie auf ihre Stirn, dann
winkte sie ihren Dienerinnen und befahl ihnen, für das Wohl und die Ruhe Majas
Sorge zu tragen.
    Die kleine Biene ließ sich willenlos und tief von Herzen beglückt davonführen.
Ihr war zumute, als habe ihr das Leben nun nichts Schöneres mehr zu geben.
Sie hörte wie im Traum noch in der Ferne hohe helle Signalrufe, sah wie die
Würdenträger des Staates sich um die Eingänge der Königsgemächer drängten,
und dann vernahm sie ein dumpfes, weithinhallendes Dröhnen, das den ganzen
Stock erschütterte.
    „Die Soldaten! Unsere Soldaten!“ flüsterte neben ihr die Dienerin.
    Das letzte, was sie in der kleinen stillen Kammer hörte, in der ihre
Begleiterinnen sie zur Ruhe betteten, war dicht unter ihrer Tür der
Marschschritt vorbeieilender Truppen. Sie vernahm eine klare
Kommandostimme, die froh und zuversichtlich klang, und in ihren
ersten Traum hinein tönte das alte Soldatenlied der Bienen, und
sie hörte, verklingend wie aus weiter Ferne:

Sonne, goldne Sonne du.
leuchte unserm Treiben.
Segne unsere Königin,
laß uns einig bleiben.
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:::::::: 今まで書いた記事::::::::::
2007-04-19『みつばちマーヤの冒険』本紹介
2007-05-15『みつばちマーヤの冒険』目次
2007-05-25『みつばちマーヤの冒険』百万部記念出版 1954年
2007-06-10 ①「みつばちマーヤの冒険」マーヤ生まれ故郷から飛び出す
2007-06-29 ②『みつばちマーヤの冒険』ペピのバラの家
2007-07-07 ③ 『みつばちマーヤの冒険』 森の湖 そして そこの住人
2007-07-08 ④『みつばちマーヤの冒険』イフィ と クルト
2007-07-13 ⑤『みつばちマーヤの冒険』 バッタ
2007-07-23 ⑥『みつばちマーヤの冒険』プック
2007-08-01 ⑦『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2007-08-06 ⑧『みつばちマーヤの冒険』カメムシとチョウチョウ
2007-08-10 ⑨『みつばちマーヤの冒険』 ニバルと人間の戦い
2007-08-18 ⑩『みつばちマーヤの冒険』夜の不思議
2007-08-20 ⑪『みつばちマーヤの冒険』妖精の旅
2007-08-24 ⑫『みつばちマーヤの冒険』ナナホシてんとう虫アロイス
2008-04-24『みつばちマーヤの冒険』“DIE BIENE MAJA”
2008-05-16☆1章『みつばちマーヤの冒険』マーヤ、生まれ故郷から飛び出す
2008-05-29☆2章『みつばちマーヤの冒険』 ペピのバラの家
2008-06-10☆3章『みつばちマーヤの冒険』森の湖 そして そこの住人
2008-06-15 ☆4章『みつばちマーヤの冒険』 イフィ と クルト
2008-06-25☆5章『みつばちマーヤの冒険』 バッタ
2008-06-28☆6章『みつばちマーヤの冒険』 プック 
2008-07-06☆7章 1/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-07☆7 章 2/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-08 ☆7章 3/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-09☆7章 4/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-10☆7章 5/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-11☆7章 6/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-13☆7章 7/10『みつばちマーヤの冒険』 クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-14☆7章 8/10『みつばちマーヤの冒険』 クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-15 ☆7章9/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-18☆7章 10/10『みつばちマーヤの冒険』クモに捕らえられたマーヤ
2008-07-20☆ 8章『みつばちマーヤの冒険』カメムシとチョウチョウ
2008-07-22☆ 9章『みつばちマーヤの冒険』ハンニバルと人間との戦い
2008-07-23 ☆10章『みつばちマーヤの冒険』 夜の不思議
2008-07-25☆11章 『みつばちマーヤの冒険』 花の精の旅立ち
2008-07-26☆ 12章 『みつばちマーヤの冒険』ナナホシてんとう虫 アロイス
2008-07-27☆ 13章 『みつばちマーヤの冒険』盗賊の城砦
2022-05-28☆ 14章 『みつばちマーヤの冒険』脱出
2025-11-20☆ 15章『みつばちマーヤの冒険』帰郷
2012-09-26 出版されて100年☆Die Biene Maja